第3波コロナ到来!!12月のGOTOトラベルで旅行は厳しい??

2020年11月以降、日を追うごとに新型コロナウイルスの感染拡大状況は深刻化してきていますが、このことについて多くの専門家や医療従事者からは「完全なる第3波到来」といった声が挙げられています。

そんな中、政府主導のもと7月から利用が開始されている「GOTOトラベルキャンペーン」に関しても色々な動きが出るようになりました。

この記事では、新型コロナウイルスの「第3波」の影響とGOTOトラベルキャンペーンの現状、そして今後の予測をご紹介していきます。

GOTOトラベルキャンペーンの一時利用停止やキャンペーン除外地域についての情報を詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしていってください。

第3波コロナの状況は?12月はGOTOトラベルで旅行ができる?

5月下旬に緊急事態宣言が解除され、その後は感染者数も頭打ちになっていた新型コロナウイルスの感染拡大状況ですが、11月になってからその感染者数は一気に増加傾向を見せています。

これを感染拡大の「第3波」とする声も多いわけですが、まずは現在の状況というのを見ていきましょう。

第3波コロナによる感染状況について

毎年、空気が乾燥してくる秋から冬にかけては感染症患者の数が増える傾向にありますが、予想していた通り新型コロナウイルスに関しても着実にその感染者数を増やしていっています。

【11月27日時点の累計感染者数】
東京都 39,649人
大阪府 19,167人
神奈川県 12,111人
愛知県 9,645人
北海道 8,274人

こちらは感染者の数が多い都道府県を上から順に並べたものとなります。

やはり日本の人口のおよそ10%が集中する東京都だけあって、その感染者の数も圧倒的に多いといった印象です。

ちなみに11月1日時点での東京都の累計感染者は「31,289人」でした。

このことから考えると、11月の1ヶ月間だけで1万人弱の感染者が出たことになります。
(11月28日時点、東京都累計感染者数は4万人を突破)

緊急事態宣言が出された4月から計算してみると、「7ヶ月間(4月~10月)で3万人、1ヶ月間(11月)で1万人弱」という数字になりますので、感染拡大の「第3波」が到来していることは間違いないでしょう。

なお、東京都では1日に500人以上の感染者を出す日が連続していますが、このままいくと12月には1日に1000人以上の感染者を出すとも言われています。

緊急事態宣言時よりも深刻なコロナ感染者数

ご覧いただいたように新型コロナウイルスの感染拡大状況は非常に深刻化してきているわけですが、より分かりやすく現状を伝えるためにその数を緊急事態宣言のときと比べていきたいと思います。

最初に緊急事態宣言が7都府県に出された4月7日時点での累計感染者数というのは「4,478人」でした。

そしてそこから緊急事態宣言が全国へと発令され、すべてが解除されたのが5月25日です。

5月25日時点での累計感染者数は「16,618人」となっていますので、およそ1ヶ月半の間に「約12,000人」が新規感染を起こしていることになります。

ちなみにこれは「日本全国」での話です。

47都道府県すべてを合わせて1ヶ月半で「約12,000人」の感染者を出しているのが4月~5月の段階であり、現在は東京都だけで1ヶ月に1万人弱の感染者を出しています。

このことから考えても、4月~5月ごろの緊急事態宣言時より事態は深刻になっていると言えるわけです。

もちろん緊急事態宣言があったおかげで感染者数が抑えられていたという部分もあったと思います。

しかし、それであればなおさら緊急事態宣言を今すぐ再度発令すべきです。

ということで、次にそういった今後の展開について解説をおこなっていきましょう。

第3波コロナが与える今後の影響を予想

政府は新型コロナウイルスに対する考え方として「感染を抑えるより経済を回す」という方向にシフトチェンジしてきました。

その結果として11月以降の感染爆発を引き起こしているわけですが、今後「緊急事態宣言」の再発令があるかどうかは未定です。

これまでの予想としては緊急事態宣言を出すことはないと言われてきているものの、やはり感染者の数が爆発的に増えてきていることを考えると「部分的な措置」が取られる可能性も否定はできません。

なお、部分的な措置というのは、感染者数がほかよりも圧倒的に増えている都市部への外出自粛要請などです。

簡単に言えば東京や大阪などの一部の地域にのみ緊急事態宣言を出すといったことになりますが、可能性として考えられるのはこの形と言えるでしょう。

しかし、これに対して東京都が応じるかどうかが問題点となります。

東京都はこれまでにGOTOキャンペーンの除外など、制度的不遇を受けてきた背景があるので政府からの要請に対して素直に答えない可能性があります。

とは言え、東京都における11月の感染者数増加を見ると、いつ外出自粛要請が出てもおかしくはありません。

ちなみに外出自粛要請を回避したい東京都は、11月下旬時点で「飲食店への時短営業要請」を再度おこなっています。

ただし、これで感染者数が劇的に減ることはないでしょう。

こうしたことをすべて含めると、政府から要請があった場合には東京都としても受け入れざる得ない状況になりますので、また4月~5月のような外出自粛が始まる可能性もありえるわけです。

第3波コロナで12月のGOTOトラベルはどうなっていくか?

新型コロナウイルスの「第3波」がどれほどのものなのかが理解できたところで、次にGOTOトラベルはどうなっていくのか?ということについて解説していきたいと思います。

第3波コロナの影響でGOTOトラベルの一時停止などが続々と決まる

新型コロナウイルスの感染者数が全国的に増えたことを受け、政府は「GOTOトラベル一部除外地域」を発表しました。

第1弾となる除外地域は大阪市と札幌市の2つで、両市を旅行先とするプランに関してはGOTOトラベルの対象外となっています。

また、追加で「大阪市と札幌市から出発する旅行も控えて欲しい」といった声明も発表されていて、両市から出発予定だった旅行のキャンセル料も国側が負担する形を検討しているとのことです。

こうした状況を考えると、今後はさらに多くの都市部でGOTOトラベルが使えなくなることが予想されます。

もちろんGOTOトラベル自体が早期で中止・打ち切りになる可能性も否定できません。

また、感染者数が増えてきた地方自治体から自主的にGOTO対象外にするよう動く可能性もあります。

そのため、GOTOトラベルを利用するのであれば「今後キャンペーンの対象外になるリスクがある」ということを理解した上で申し込むようにしましょう。

おそらく年末にかけて「GOTOトラベルの対象外となる地域が増える」、もしくは「利用自体が停止される」のどちらかが起きるはずです。

GOTOイートの食事券発行停止なども決定

GOTOトラベルのほかに、GOTOイートの食事券発行停止なども決まってきています。

【GOTOイートの食事券発行を停止した地域】

  • 北海道
  • 茨城
  • 埼玉
  • 千葉
  • 東京
  • 神奈川
  • 静岡
  • 愛知
  • 大阪
  • 兵庫

ご覧のように首都圏近郊の県と北海道・大阪といった都市部でGOTOイートの利用が見直される結果となっていますが、今後はほかの地域でもこうしたことが起きると予想できます。

また、神奈川県に関しては「GOTOイベントキャンペーン」からも除外されることが発表されました。

こうした対応が次々と決まっていく現状から考えると、GOTOキャンペーンが新型コロナウイルスの感染拡大を助長させたことは言うまでもありません。

さらに東京都では独自に展開していた宿泊費・旅行費割引サービスの停止も決まっています。

GOTOトラベル以外にも「もっとTOKYO」が利用停止に

GOTOトラベルの利用開始が遅れることとなった東京都では独自に「もっとTOKYO」という助成金制度をスタートさせていました。

なお、「もっとTOKYO」とは都内のホテルなどに宿泊するときの料金、また日帰り旅行の代金が一部還元されるという都民に向けた制度のことです。

しかし、東京都は感染者拡大の影響を受け、11月25日にこの制度に関する受け付けを一時利用停止すると発表しています。

都民からすると残念な結果となっていますが、内容としてはGOTOトラベルと同じですので利用停止も仕方ないことと言えるでしょう。

また、東京都ではこれと合わせて

  • 「飲食店に対する営業時間短縮要請」
  • 「不要な外出を控えること」

を求める声明を出しています。

もちろんこうした措置だけで感染者数が抑えられるわけがないのですが、おそらく東京都が現状で出来る最善の対策はこれくらいしかないのだと思います。

12月以降のGOTOトラベルはコロナの感染リスク大

色々な地域でGOTOトラベルやほかのキャンペーンが利用停止となっていますが、それでもまだ利用できる地域の方々はいます。

しかし、12月以降にGOTOトラベルを利用して旅行に出掛けることはコロナの感染リスクを大きくすると考えられますので、利用する際には十分な注意が必要です。

というのも、現状でGOTOトラベル対象外となっているのは大阪市と札幌市のみですが、なにも危険な場所はその2つだけではありません。

もっとも感染者が増えている東京都はいまだにGOTOトラベルの対象外となっていませんし、そのほかの地域に関しても日々コロナの感染者数は増えている状況です。

こうした中でGOTOトラベルを利用して旅行に出掛けるというのは、当たり前ですが一定以上のリスクを負うことになります。

しかも12月以降というのは空気が乾燥して感染症が増える冬の時期でもありますので、より一層警戒しなければいけないわけです。

GOTOトラベルが打ち切られる可能性について

今後、GOTOトラベルが早期で打ち切られる可能性というのは十分にありえます。

政府は経済を回したいという考えのもとGOTOトラベルを強行的にスタートさせましたが、その影響によって感染者が増えているのは事実です。

ちなみに

  • 「GOTOトラベルと感染者数増加の因果関係は不明」
  • 「GOTOトラベルによって感染者が増えているわけではない」

といった見解を発表する専門家や政府関係者もいますが、それであればなぜGOTOトラベルの対象外となる地域が出てくるのか?という疑問に対して説明が付きません。

GOTOトラベルの仕組み自体に問題がないのであればそのまま続けていればいいだけの話です。

しかし、それを「一時停止する」のであれば、やはり感染者数増加に影響を与えていることを暗に認めていると言えます。

つまりGOTOトラベルの利用は「感染リスクを上げる可能性」に繋がり、今後いまよりも多くの感染者が出てきた場合には「早期打ち切り」も視野に入れなければならないのです。

第3波コロナ時期にGOTOトラベルを利用する場合の注意点

ここまでの話をまとめる代わりとして、第3波が訪れている現在のコロナ禍においてGOTOトラベルを利用する場合の注意点をご紹介していきたいと思います。

キャンセル料が発生するリスク

現在のところ、GOTOトラベルの利用一時停止で発生したキャンセル料に関しては国が負担すると言っています。

しかし、国の財源も無限ではありません。

そのため、今後さらにキャンペーン除外地域が増えると、キャンセル料が支払われなくなる可能性も十分あります。

もちろんすべての負担を利用者と宿泊施設側に押し付けるようなことはしないと思いますが、キャンセル料を得るためには一定の条件が必要といったことを言い出すかもしれないということです。

残り少ないキャンペーン期間で旅行しようとするなら、こうしたリスクがあることも把握しておいてください。

感染リスクがあることを理解する

感染が拡大している場所へ旅行で訪れるというのは、普通に生活をしているよりも感染リスクが上がります。

このことをよく理解した上でGOTOトラベルを利用してください。

自分が住んでいる地域は無事だとしても旅行先が同じくらい安全とは限りません。

旅行をする際の電車・飛行機などにおいては、周りの環境が「密」になることも十分考えられます。

また、それでもGOTOトラベルを利用するなら、旅行先から持ち帰ったウイルスを自分の住んでいる地域にバラまく危険性があることも理解しておきましょう。

もちろん家族と同居しているのであれば、家庭内感染を引き起こす原因にもなります。

総括

新型コロナウイルスの「第3波」とGOTOトラベルの現状について解説してきました。

今後はさらにGOTOトラベルに対する規制が掛かってくること、そして早期打ち切りも十分にありえるということが分かってもらえたかと思います。

また、GOTOトラベルを利用するのであれば色々なリスクがあることも理解しておいてください。